20191026_知多半島を巡ることに決めた理由とかのはなし

pakapakaumaです。

まだこれについて触れてなかったような気がするので、書いておこうと思います。サラッとですが、その割に少し長くなります。


以前書いたものの追加記事です。

撮るならもっと有名なところ沢山あるじゃない。って思った方もみえるかもしれません。そう考えてしまうのは自分が近いところに居るからなのかもしれませんが。

はい、自分でもたまにそう思うことはあります。

今はあまり遠出することが無くなりましたが、そこそこいろんなところへ行っていた時期もありました。

一枚撮ればそれなりに特色の出る、いわゆる絶景というやつ。
好物ではあります。こんなに贅沢な構図がつくれていいものかっていう場所は沢山ありますし。

 

 

自分の場合は思い立って弾丸で行くことが多かったので、時間的な制約がありました。こういう場所は山奥深い場所とかにあって 最寄りのバイパスや高速から、下道でぶっとおし4時間とか5時間かけて山道をウネウネします。疲れ果てながらやっとの思いでたどり着いたときには景色うんぬんよりも、その達成感のほうが強かったりもします。

すると、何が起こるかというとその道中のほとんどを飛ばして「目的地」へ向かうことになるのです。自分で運転していかなくても旅行会社のツアーとかもそういう感じになりがちです。次ココ、はい バス乗って!トイレ休憩は何時までに戻ってきて!次行きますよって 笑

数年間そんな撮影旅をやっておりました。車中泊で鍋なんかやったりして非現実を楽しんでいた節もあったので、息抜きにはなりましたが。

 

 

それで、また同じ場所に行ってみたいなぁってなってもホイホイ行ける距離でもない。周辺とかも見てみたいと思っても、ゆっくりいろんな場所を周るなんて数日間滞在しなきゃ無理無理。気付けば行った場所の数だけ飛ばした場所の数が膨れ上がり、欲は尽きなくなってしまいました。あの頃はほんとに分身したかったですよ。

薄く広くで満足できてたらよかったのにですねぇ。

ただ長野の廃駅へ向かった時はちょっと心境が変わり始めていました。2017年3月12日のことです。特に鉄成分は強くないのですが、近いところで車両が残されていて撮れそうな廃駅を探し、向かった先は長野電鉄屋代線 信濃川田駅。

全く自分とは無関係の場所なんですけどね、なんだか訴えかけるものを感じまして。車両が解体される予定があることを全く知らずして帰ったこの日でしたが、それから少し経ち 解体決定の知らせをどこかから聞き、こう、心につっかえるものがありました。

 

今あるものの運命というか、そこにあるのが普通だったものがある時すっかり無くなってしまう。

 

このあと無意識に日常の写真を撮ることが増えました。
多分この日のおかげかもしれないです。

そうやって撮った自分の生活を眺めた結果、いろんなところに行くのもいいけど もっと撮るべきものはあるんじゃないかなと。

 

そう思い始めた頃、実家へ帰った際によくお世話になっていたタバコ屋さんが無くなっているのに気付きました。最後の最後まで、ここのおばあちゃんは高校生と勘違いしてきた思い出があります。喫煙歴は…察していただけると。

JR東浦駅の近くで 電車が来るギリギリに買いに向かって、ダッシュで駅へ向かった日々は遠い昔。今はご覧の通り。隣にあった小さな本屋さんもその数年前にはシャッターがおりていました。あぁ、こうやって変わってしまうんだなというなんとも言えない気持ち。観光に来る人からしたらこんなにピンポイントでローカルな話題どうでもいいかもしれませんが…。

ここら辺で決心がつきました。
知多半島を撮っていこうと。

一周しても約100kmほどで、県外の「目的地」へ行くことに比べればいつでも行ける距離です。特別にすごい場所があるという感じではないのですが、まあまあ思い出もありますので。これから思い出が増えるんでしょうし。回数行ける場所で多くを撮るっていう現実的な面と、撮っとけばよかったなっていう後悔をしたくない感情的な面があります。

こんなところが理由です。

 

幸いこの半島には海があり、適度な丘もあり、森や池もある。すごく田舎すぎるわけでもないし、朝日や夕日はきれいで、行くところまで行けば星だって撮れる。飯もうまい。そこに適度な間隔でちょっとした観光地があれば言うこと無しです。今まであまり考えなかったのですが、割と贅沢な場所のように思います。

小学生の頃から夢物語とばかり思っていた、「知多半島で風景の映像を撮る」っていうのにジリジリと近付きつつあります。どうせなら世間で言われている一面だけじゃなく、よく通える人間でしか伝えられないものをやりたい。できるかな、いや多分やるんだろうな。

 

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