■撮影記録
【武豊町】
撮影日:2019年11月9日(土)
撮影時間帯:8:30-14:30
気温:14度→20度
風速:北北西 5.7m/s
湿度: 46%
pakapakaumaです。
この日、海沿いの続きをやろうかと思っていたのですが 武豊町で産業まつりがあることを知り、急遽予定変更。純粋に社会見学回です。
産業まつりは知多半島の各市町で秋ごろ行われるイベントです。
まつりのネーミングも少々違っていたりしますが、内容としてはだいたい同じでその地域の企業や店舗、団体などが露店を出したり企画を行ったりするもの。
感覚は文化祭みたいなところですか。
11/9は武豊町の町制65周年第36回産業まつりへ。
ゆめたろうプラザ敷地にて行われました。
8:30現地到着(スタートは9:30)
急遽予定変更した理由というのも、産業まつりの企画で火力発電所の建設現場を見学できるというので当日飛び入りで参加を決めた次第です。
本来であれば事前に予約が必要ということで、当日飛び入りは1日4回の実施のうち各回10名。朝一番に受付を済ませました。(事前の件を知らなかった)
お話によるとすべての枠が埋まったそうです。危ない。
説明資料とノベルティをいただきました。
ボールペンと右側は井村屋のおみくじ付きようかん。
発電所建設に多数使用されている重機の会社からの提供らしいです。
観光パンフレット系も忘れず回収。勉強させていただきます。
9:39 バス到着
現地までの移動を含め、8割がた観光バスで建設所内を巡ります。
ヘルメットの装着はお忘れなく。
バス内では管理職の方々からの挨拶より始まり、会社についての説明、建設所内の説明等お話をいただきました。最初はいつも通り、メモをしていたのですが内容的に追いつかなかったのでスマホで録音をさせてもらいました。
ついでなのでビデオにしておきました。ほんとうについでで作ったものなので素材足りない感じはしますけど…。
だいたいこんな感じです。
で、このままこの流れで書き続けると「だった」「らしい」で終わってしまうのでいつもの感じに戻させてもらいます。
武豊火力について何を知っているかというと、遠くから見たときに位置関係が分かりやすい目印であったこと、メガソーラーがあったこと。これくらいでしょうか。
発電方式等に詳しくは無いので、無理して何か書こうとは思いませんが、景観面についてでも書きましょうか。それと、今年の記事に太陽光発電をしていると書いてしまいましたが、申し訳ありません 解体されていたようです。まず謝っておきます。
世間知らずなもので、目に見えて動きが出てきた段階でいろいろ知り始めました。
2017年の終わりごろ、いつも目印にしていた煙突がだんだん解体されていることに気付きます。惜しいことにその段階で写真撮ってなかったんですよ。
完全撤去は2018年の頭ごろ。
工事をしているということは聞いていましたが、付近を通ったり通らなかったりということもあり、あまり現実味を帯びていなかったところがあります。
今年3/16時点では中部電力の名称であった看板も、知らぬ間にJERAへと変更されています。
2019年11月現在の風景です。
これを見れば建設していることは一目瞭然。
↓県道52号武豊町東大高より
建設所内の風景です。この見学会の為に陸地側の作業をストップしていただいたということで、期日もある中 大変感謝します。
本当に工事をしているのかというくらい内部がきれいで、大手が手掛ける工事の質が見えます。「一清掃 二作業」の掲示通りです、まずは周囲の環境から。
新しい発電所の顔となるであろうこちらの煙突は着々と組みあがっています。
周囲の景観との調和を意図してこのカラーを選択されたそうです。
航空法では、航空機の安全確保の為既定の色で塗装したうえで(↓写真クレーンのような)所定の航空障害灯を設置する。もしくは、武豊火力のような白単色の場合では高さに合わせて所定の航空障害灯を設置します。
150mをこえる為、高光度航空障害灯での運用となるとのことです。
周囲の鉄塔や煙突が夜中になると赤い光を発する中で、白い光を発するというのも独特です。夜でも探しやすくなるというわけですか。
そんな煙突を組み立てる作業をしているクレーンがこちらなのですが、スケール感は二枚目の画像の通り。
キャタピラに使用されている「板」のひとつがほぼ靴のサイズと一緒。
ウェイトはひとつあたり10t 釣り上げる物の重量、クレーンの長さでウェイトを変化させるんでしょうけどこれは何も無くても下に入りたくない。
移動中、見たいと思っていた竜宮の向こう側を見ることができました。
完成後はこの部分はおそらく見られなくなるんではないかなと。
石炭受入コンベアと、衣浦1号地最終処分場が海側に建設されます。
向こうにチッタナポリが見えます。
ボイラー部分もまた遠くから見たとき分かりやすい形をしています。
最終的には壁で囲われてしまうのでしょうけど、何色になるんでしょうか。
貯炭場と同じくグレー?外壁の色ひとつでも付近のイメージが変わりますから楽しみな反面不安も少々。
屋内式貯炭場が建設されている場所はメガソーラー跡地。
ここで説明を受けるまで知りませんでしたが、現在は解体されて川越火力発電所で運用されているとのこと。一度も足を運んだことがなかっただけに、これも写真は残されておりません。
いやそれにしても大きい。
鉄骨の組み方が美しいです。
最後に企業努力を。
外側から見ても防音壁があることは分かりますが、内部の努力に関してはなかなか知られないところがあると思います。当たり前のことなんですけど、当たり前で片付けるのもなんか違うと思うので少しだけ残しておきます。
砂が舞うそうです。
特に夏場は海側から内陸に向けて。
民家はすぐ真隣なので、これだけの期間の工事では確かに迷惑だと思います。
洗濯物が砂だらけとかいやですもんね。まるで黄砂。
このあたりは工業用水を大量に使用し、防止されていると聞きました。
水たまりができるくらい散水されているのを確認できました。後になって思ったんですけど、夏の炎天下での蒸し返しは辛かったのでは….。
乗っていたバスも外に出る前に足元を徹底的に洗います。
公害問題とか、その他いろいろ近くに住む人々としては気になること沢山あるでしょうから、質問はそれらしきものがポツポツとありました。
ただそういった質問を、電話口や文書の回答で終わらせるだけでは理解につながらないところもあると思うので、見学会で実際に見てもらいながら説明をされているのではないかなと勝手に推測します。
それ抜きでも機会をくださるのは嬉しいのですが。
発電所は目立つ建物ですし、ほとんどそういったものはイコールで地域そのものだったりする側面もあると思います。細かいところを考えると苦労がうかがえます。
運転開始予定の2022年まで丸2年ほどあるので、無事完成することを祈りつつまたの見学の機会を楽しみに。
ちなみに、法定通り緑地帯は設定するようですが対岸の碧南火力のように公園のようなものを作るかは未定とのことです。防災面での課題が残るとのお話でした。
検討はしたいとのことでしたので、期待せずに期待することにしましょう。
↓美浜町 布土より(20191112)