pakapakaumaです。
機材ネタ3回目
今回は三脚について。
三脚は個人的にとてもディープな機材だと思います。
載ればなんでもOKという方や、よくわからないから店員の言うとおりに買ってしまったという方も多いのでは…
脚といってもいろいろありまして、1本で立つものもあれば3本で立つものもあります。
中にはクリップで固定したり吸盤で貼り付けたりと一般的な三脚類のカテゴリーから逸れたものも。
手持ちの機材から少しだけ記事化しておきます。
もしこれから三脚を選ばれる方がみえるようでしたら少しでも参考になれば幸いです。
①スマホ・コンデジ サイズ用
軽い機種用でコンパクトにまとまる構成です、自分は大体いつもカバンに入ってます。
このサイズの三脚はいまや100円ショップなどでも入手できるようになりました。
持ち運びで苦になる大きさでも無いので、サブ三脚としてもぜひ持っておいていただきたい三脚です。
小ささ、軽さ故にちょっとした振動を拾ったり風に弱かったりしますが
それを払拭する利便性はあります。
たとえば下のような例↓
背の低い植物等をローアングルから撮る場合、通常サイズの三脚では限界があります。
また、三脚の配置が難しい構図を作る場合などこのように好きな場所に置くことができます。
※地面にカメラベタ置き上等な方は長財布などにもたれかけさせる方法もありますが、あまりお勧めできません
②一眼レフ・小型ビデオカメラ サイズ用
↑2本並んでいるうち手前がSLIKの3000円くらいの製品です。
このクラスの三脚が一番思い浮かべる三脚だと思います。
安いのから高いのまであり、耐荷重などもさまざま…
このあたりから、価格差が顕著になってきます。
amazonなんかで売ってる二流三流メーカーの三脚も最近はまともになってきているようなので選択肢に入れるのはアリです。
家電店によく置かれているのはSLIKとかでしょうか。3000円くらいからスタートでゴツいのになると20000円~とか。
写真に関しては昼間のみ撮影であれば見た目軽そうなやつでも大丈夫ですが、夜間も..ということであれば手の届く範囲で結構ですのでそれなりの重さは欲しいところです。
あと、縦構図、横構図など角度調節がきくタイプについては手持ちのカメラの重さに対応しているかを確認すべきです。
一眼レフなど、レンズを交換した結果重くなりすぎて各部のロック機構が機能しないときがありますので。
動画に関しては、固定構図であれば極論何でも構わないと思います。(軽すぎると風で飛んだり振動しますが)
しかし、カメラワークを入れたいとなると3000円台のクラスでは物足りなくなってきます。
カメラを載せている部分にあたるところを「雲台」といいますが そこの機構が弱いからです。
そこでお勧めしたいのは、「雲台」と「脚」を分けて考えることです。
分けて考えることにより安く欲しい機能を組むことができる場合があります。
これは写真に特化した場合でも、ビデオに特化した場合でも同じです。
必要に応じてカメラを載せる部分を取り替えることができます。
↑撮影記録にたびたび出てくるManfrotto 501(雲台)と055(脚)の組み合わせです。
このカメラにしては大げさな構成ですが、安定感のある撮影は可能になります。
写真撮影だけの場合はこの雲台部分をもっと軽い自由雲台にすると可搬性が上がりそうです。
有名メーカーでこの二点を揃えるといい値段しますので、海外メーカー(特に中華)あたりで揃えると安くおさえられます。
③ちょっと気合入れてビデオ撮影用
ビデオ専用の三脚もあります。脚はねじれに強く、耐荷重も上がります。
長いレンズを使われる方もこういったタイプを採用される場合があるようです。
ビデオ用の三脚に関しても種類様々ですが、こちらはその中でも入門編。
脚と雲台がセットになって販売されているパターンが多く、高額なビデオ三脚のカテゴリーの中でも比較的手が出しやすいです。
このあたりからはオイルフリュードと呼ばれる機構を持つ雲台が付き、なめらかなカメラワークが可能になります。
3kg – 5kg 程度がカバーできる範囲です。
↑DAIWA DST-53にSONY NX5Jを載せた例
持ち運びがギリギリ苦痛にならない範囲はここまで。
④腰を据えてビデオ撮影
重さのあるカメラを使う際に出番がやってきます。
あまり移動しない撮影をするときが多いです。
↑LIBEC RS250
10万クラスの三脚です。
まずはこれを買うに至った経緯を書きます。
自分は映像のお仕事をいただくことがたまにあります。
そんなことをやり始めた頃、三脚に関してはDAIWA DST-53しか持っていませんでした。
自分の趣味で使う分にはギリギリよかったのですが、微妙に荷重がオーバーしていたところもありました。
↓現場の性質上、下のような装備になることもあり やがて耐荷重が完全に合わなくなりました。
パンもチルトもグワングワン揺れます。このときは三脚だけ借りました・・・
当初は三脚を購入するつもりなど全くなかったのですが、続けていくためには必要であると腹をくくり購入した次第です。
三脚の質は映像の質に直結します。特に腕が無いと(笑)
基本的な機能は③のものと同じですが、より大きなカメラ・セットを組むことが可能です。
カメラワークを入れるときには、カメラ載ればOKではなくバランスが合わないと機能しないこともあるという例です。
三脚に10万というとおかしな話ですが、ひとつ理由がありまして
「カメラは買い換えても三脚は買い替えない」という点があります。
載せるカメラが変わっても三脚は使いまわすことがほとんど
もちろん壊れれば買い換えるのですが、カメラほど頻繁に新機能が出る製品でもないので
よいものをひとつ買っておけば長い間使えるのです。
受け売りですが、数年前お世話になっていた現場でいただいた知恵です。
これは高価な三脚全般にいえることです。安い三脚で満足できることもありますが、銭失いになることもしばしば。
長い目で見て写真・動画をやっていきたい方は先のことを考えた三脚選びを強くお勧めします。
ただし「高価だから絶対によい」ということが無いのも難しいところ。